ヘラブナ釣りのエサ(餌)

植物性プランクトンを主食とするへらぶな釣りには、練りエサを使います。この練りエサがとても重要になります。

へらぶな用の餌を釣具店で見ると、実に多種類のエサが出ていることに驚かれると思います。200~300種類ほどのエサが市販されているのではないでしょうか。

エサの内容も、基本になる「麩」を原料にしたものから、マッシュポテト、ペレット、グルテン、トロロ、ウドン、角麩、果てはタピオカなどまで登場します。このエサにさらに、ビタミン入り、クロレラ入り、ニンニク配合、アミノ酸配合などとなると、もう普通の人には選びようがありません。

昔は、バナナ入りグルテンやチョコレート入り、などもありました。SBのカレー粉(缶入り)を餌に入れるのが流行った時などは、釣り場全体がカレー臭くなりました。

現在では、「両ダンゴ」と呼ばれる釣りに人気がありますが、箱釣りと呼ばれる釣り堀の釣りが関西で始まったばかりの頃はウドン餌が当たり前でした。

ジャガイモを使ったマッシュポテトやサツマイモなどを使ったダンゴ系のエサは関東の野釣りで生まれ、その後の麩が入った現在のエサへと進化していきました。

ダイワへら餌本舗、マルキュー、ベーシックのバラケエサ。ダンゴ釣りの基本的なエサになります。単品でも釣れますが、ネバリを出したり、比重をつけたりするために他のエサをブレンドして使うことも多いエサです

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1 バラケ

へらぶなを寄せるためのエサで、名前の通り水中で溶けて(バラケて)周囲にいるへらぶなを集めるのが目的です。

へらぶなの練りえさは、固い←→柔らかい、重い←→軽い、粘る←→バラケるの3種類の特徴をうまくその日の状況に合わせる事が大切。そして、この「エサ合わせ」という作業がへらぶな釣りの面白さでもあり、難しさでもあるのです。

例えば、固くて、重く、バラケるエサもありますし、柔らかくて軽く、粘るエサもあります。どの項目をいぢってその日のへらぶなのご機嫌に合わせていくかが、腕の見せ所です。

バックの中に10種類を超えるエサを持っていく釣り人もいますが、最初は単品で使えるエサで、固い←→柔らかいを調節しながら釣ってみるのがおすすめです。

最初から、あまりエサに気を遣いすぎると釣り自体がつまらなくなってしまいます。

2 食わせ

へらぶな釣りの仕掛けには、通常ハリが2本ついています。多くの場合は、上のハリがバラケ、下のハリが食わせエサになります。

とはいっても、両ダンゴの釣りなどでは、明確にバラケと食わせの区別があるわけではなく、どちらのハリにも魚がかかってきます。

しかし、ハリスの長さやへらぶなの摂餌の関係でしょうか、下バリにハリ掛かりすることが多いので、意識的に下バリの餌を少し粘り気味にしたり、小さくしたりもします。

人によっては、同じ麩系のエサで、バラケと食わせを別々に作る人もいますが、あまりおすすめできません。両ダンゴの釣りでは、上下同じエサで、手でエサを揉む回数などで食わせとバラケを区別したほうが効率のいい釣りができます。

左から、トロロ、ビン詰のウドン、グルテンエサ。いずれもマルキュー製品
ダイワへら餌本舗「ペレ匠ダンゴ」、マルキュー「ダンゴの底釣り 冬」、ベーシック「底王」。各メーカーから、底釣りに適したエサもが何種類も発売されている。底釣りに向いたエサはネバリが出やすく、比重が重いのが特徴

3 グルテンやウドンエサ

魚の活性が低い冬季を中心に活躍するのが、ウドンやグルテン餌です。

どちらも特徴はバラケエサと違い「待ちが」効くことです。バラケエサでは、エサが自然に溶けてしまいますが、ウドンやグルテンエサはいつまでもハリに付いています。ですから冬季の動きの鈍い魚がハリを口に入れるまで、じっくりと待つことが出来るのです。

しかし、ウドンもグルテンもそれだけでは、魚を寄せる効果が低いので、上のハリにはバラケをつける場合がほとんどです。そして、このバラケの具合によって釣果が大きく違ってきます。

この場合は「セットの釣り」と呼ばれます。下ハリがウドン、上ハリがバラケの場合は「うどんセット」、下バリの食わせがグルテンの場合は「グルテンセット」と呼びます。

また、「両うどん」や「両グルテン」と呼ばれる釣り方もあります。

これは、読んだままで上下両方にうどんやグルテンを付けて釣る釣り方です。 グルテンの場合は、多少バラけに配慮したグルテンを付けますが、両うどんでは「まぶし粉」と呼ばれる粉を振り込むたびにうどんに付けて釣ります。
おもに関西の釣り堀で定番の釣りですが、まぶし粉だけでも数十種類があります。

古くからウドンエサに力をいれている、上尾の野本釣具店のオリジナルエサです。へらぶな釣りでは、大きなメーカー以外にもこういったプライベートブランドのようなエサもあります

4 トロロやオカメ

同じバラケを使った釣り方に、オカメ(角麩)やトロロを使った釣り方もあります。どちらも比較的ヘラブナの活性が高い時期によく使われます。

一般的にオカメと呼ばれる角麩のエサも各メーカーから発売されています。大きさや麸の重さ色などが微妙に異なり、メーカーによっては数種類の角麩エサを発売しているところもあります。

個々のエサの使い方については、あまりにも範囲が広くなってしまうので、1つずつページを分けて解説したいと思います。エサによって、使うウキや向いている竿が変わってきたりもします。

一般的にオカメと呼ばれる角麩のエサも各メーカーから発売されています。大きさや麸の重さなどが微妙に異なります。メーカーによっては数種類の角麩エサが発売されているところもあります

エサメーカー

ヘラブナ用のエサは、関西で箱釣り(釣り堀)が始まった頃はうどんでした。その後、関東では野釣りが発達して、サツマイモを裏ごししたものやイモ羊羹を使った練り餌が登場。

そしてマッシュポテトをエサとして使用するようになります。このマッシュポテトは、非常に軽く粘りも出にくいため、小麦粉などを混ぜたりしました。

ここからは、小麦粉の量を増やしたオカユ練りが生まれ、厳冬期のエサとして活躍しました。

エサメーカーとしては、もうなくなってしまいましたが、「ふまつげん本舗」が昭和40年に「ふまつげん」を発売。

麩エサの始まりです。その後、小口油肥(現在のマルキュー )が、赤へら、青へらを発売。

一時期、進歩印というメーカーもあって「バラケF」なんていうエサがあったと思います。横利根の名ポイントが釣れなくなったのは、エサ袋が底に溜まっているからと言われ、進歩印では、水に溶けるエサ袋に入ったエサを発売しました。水に溶けるんですから、当然雨にも溶けてしまいました。

「ふまつげん」「進歩印」がなくなってからしばらくすると「ダイワへら餌本舗」「ベーシック」が登場。最近になって「一景」「達人」といった新しいメーカーが参入してきて、エサ選びの巾が広がりました。

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