へら鮒釣りのフィールド
へらぶな釣りのフィールドは、大別すると釣り堀、管理釣り場、野釣りの3つに別れ、野釣りでは、川、湖、沼や堰(せき)などに分岐。さらに、湖は釣り人の間では、ダム湖、山上湖、準山上湖などと細分化されています。
入門者には、釣り堀や管理釣り場がおすすめです。野釣りはどうしても、道具が多くなりある程度のキャリアも必要になります。
釣り堀や管理釣り場では必要のない、釣台や大型のウキ、長い竿などが必須になります。玉網や竿掛けなども、頑丈で大型のもののほうが、野釣りでは使いやすくなります。ベテランのへら釣り人にいろいろなことを教わりながら、フィールドを増やしていくのが一般的です。
![富士五湖の一つ、精進湖のへらぶな釣りです。精進湖は、富士五湖の中で、一番早くへらぶな釣りのポイントが開拓されました。湖の釣りの原点と言ってもいいところです。富士五湖は、ほかに西湖、山中湖、河口湖でもへら鮒が釣れます](https://www.herabuna.jp/wp-content/uploads/2020/02/herabunatsuri001_01.jpg)
1 釣堀のヘラブナ釣り
へら鮒釣りの特徴として、他の釣りと違い多くの釣堀があることがあげられます。
それでも、以前よりは少なくなってしまいました。はるか昔には、よみうりランドやサマーランドにへら鮒の釣堀があった時代もありました。釣堀なら初心者も気軽に楽しめます。
![一般的な、昔からあるタイプの釣り堀です。釣りやすいように駆け上がりなどの工夫がされています。8尺や9尺の竿でも底釣りが楽しめるように水深はあまり深くありません。最近では「浅だな」の釣りが当たり前に行われますが、昔は「へらぶな釣りの基本は底釣り」という概念が強く、たいていの釣り堀には底釣り専用池がありました](https://www.herabuna.jp/wp-content/uploads/2020/02/herabunatsuri001_02.jpg)
2 管理釣り場
釣堀より広く、自然環境に富んだ所を「管理釣り場」と呼びます。
ただ、釣堀と管理釣り場の差ははっきりせず、明確な定義もありません。自然にできた三日月湖を利用した「小貝川吉野」や農業用の溜池を利用した「みのわだ湖」などもあります。
また、釣堀と呼ぶにはあまりにも大きいため「管理釣り場」に類されているところもあります。
埼玉県羽生市にある「椎の木湖」などは、大型のへら鮒が釣れる事で人気が高く、同じ埼玉県の白岡にある「隼人大池」などとともに、多くの釣り人が通います。場所を選べば、初心者も気軽に楽しめます。
![大型の釣り堀タイプの管理釣り場、羽生吉沼です。最深部は6m以上あります。40cmを超えるへらが多数放流され、自動検量機が設置されています](https://www.herabuna.jp/wp-content/uploads/2020/02/herabunatsuri001_03.jpg)
![へらぶな釣りの聖地とも言える横利根川。第二カーブ、ポプラ前、看板前など、昔はたくさんの名ポイントがあり、夜明け前から釣り人が浮かんで夜明けを待っていました。その後、朝の出船時間が決められるようになりました](https://www.herabuna.jp/wp-content/uploads/2020/02/herabunatsuri001_04.jpg)
3 ヘラブナ釣りの野釣り
野釣りと呼ばれるへらぶな釣りも、最近ではずいぶんと変わってきました。
野釣りに分類されることが多い三島湖や三名湖は、へら鮒の放流量が多く、ときには釣堀を凌ぐような釣果がでることも珍しくありません。
そういった意味では、純然たる野釣りというと、へらぶなの放流がまったくない、または少ないところがあげられると思います。
関東近隣では、山中湖、河口湖、相模湖、奥多摩湖などがあげられます。
こういう釣り場は、あまり釣れませんが、独特の魅力があり固定的なファンもいます。
北海道の大沼などはシーズンになると全国から釣り人が集まってくるほどです。
野釣りとされる釣り場は、初心者が1人で行くことは避けたほうがいいでしょう。必ず、ある程度キャリアのあるベテランの釣り人と一緒に行ってください。
![](https://www.herabuna.jp/wp-content/uploads/2020/02/herabunatsuri001_05.jpg)
![](https://www.herabuna.jp/wp-content/uploads/2020/02/herabunatsuri001_06.jpg)
![](https://www.herabuna.jp/wp-content/uploads/2020/02/herabunatsuri001_07.jpg)
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