釣り用の車選び。ミニバンや軽自動車のトールワゴンタイプが人気

後ろのハッチは横開きより、跳ね上げ式で上に開く方が便利です

釣り行く時に、あった方が格段に便利なのが、自転車、バイク、車などの自分で移動する事が可能なツールです。

その中でも車は、荷物がたくさん詰める、雨の日など濡れても車中で乾かせる、移動可能な距離が大きいなど格段に便利度が高いですね。

釣りに向いている車について、考えてみたいと思います。

何人での釣行が多いか?

まず考えたいのが、何人で釣りに行く事が多いかという事です。

1人でしか行かない、と決まっていれば普通のセダンタイプの車でも十分です。2人でも日帰り釣行なら、なんとかなります。

これが、3人となると軽装で行ける釣り堀ならまだどうにかなりますが、釣り台やへら鮒用のテントを持って行こうとすると相当に窮屈な思いをして、ほぼ無理となります。

人数によって選ぶ車も変わってきます。

どんなタイプの車が最適?

釣りに行くとよく見かけるのが、ミニバンタイプの四角い形の車ですね。

次いで最近では、SUVと呼ばれるタイプも多くなってきました。

ひところ流行ったハッチバックスタイルの車も案外よく見かけます。

ワゴンタイプは、背が低いのが敬遠されるのかそれほど多くはありません。

人気釣り場では、ミニバン型がずらりと並びます。

大きさがいろいろあるミニバン

一口にミニバンタイプの車といっても、大きさはいろいろです。

軽自動車にもミニバンタイプがありますし、普通車の小型タイプ、3ナンバーの大型ワンボックスなどもあります。

軽自動車では、トールワゴンと呼ばれるホンダのN-BOXやダイハツのタントなど、ちょっとした小型車より広い室内空間を持っています。

だいぶ前の事ですが、北海道の大沼に行った時、1人で来ていた横浜ナンバーのワンボックス型の軽自動車に乗った年配のヘラ師の方がいました。

助手席側がベッドになっていて、運転席の後ろ側には、へら釣具がギッシリ。シーズンにはこの車で南から釣り下がってくるんだそうです。

お湯を沸かしてくれてご馳走になった、カップ麺の美味しさが忘れられません。

釣りのためだけに車を選ぶ事ができる人は少ないと思います。普段は奥さんも乗る、家の駐車場が小さい、普段はほとんど1人でしか乗らない、などさまざまな条件が重なって選ぶ事がほとんどだと思います。

それを考えると、あまり大きな車ではなく5ナンバーサイズのミニバンが多くの人にとって手頃だと思います。

ハイエースに代表される大型のワンボックスタイプでは取り回しに苦労しそうです。豪華なミニバンとも呼べる、アルファードやベルファイア、エルグランドも普段使いするには、やや大きそうですし、価格もそれなりです。

ヴォクシー、ノア、セレナ、ステップワゴンといった売れ筋のミニバンあたりが、まず1つ目の選択肢として入って来そうです。

トヨタの人気ミニバン ヴォクシー

このクラスなら、野釣りで4人がフル装備で行っても十分に荷物を詰めます。3人なら、かなり快適です。

多人数での釣行は、高速代やガソリン代を分担できるので割安になります。同じようなグループで行く際には、あらかじめ1人の分担する金額をルール化しておくとお互い気兼ねすることがなくていいと思います。

車中泊をするかしないか?

ミニバンタイプの車が釣りに向いているのはわかりましたが、もう1点重要なポイントがあります。

それは、車を車中泊に使うかどうかです。

車中泊で大切なのは、床面が平らになる事です。平らでないとぐっすりは眠れません。

釣りはだいたい、早朝から夕方まで竿を振ることが多いので、民宿やホテルに泊まっても寝るだけになってしまう事がほとんどです。その時に車中泊の出来る車は便利です。

ところがフルフラットと呼ばれるように床面が平らになる車は意外に少ないのです。

車中泊を考えるとSUVは、ほぼ全滅です。

ノア、ボクシー、セレナなどは、平らになりますが段差が部分的に残ったり、タイプによってはフラットにならなかったりします。

車中泊向けとして、おすすめできるのはホンダのフリード プラス、トヨタのシエンタFUN BACE です。もともと車中泊を考えて作られているので、荷室を2段にして使えたり、細かいところまで車中泊への配慮が行き届いています。100vの電源ソケットなども便利です。

ホンダのフリード プラス、トヨタのシエンタFUN BACE のどちらも通常の釣行の際には、4人でもOK。サイズ感として、ノアやセレナより1回りほど小さく感じるので取り回しも楽です。

釣りに行く時には、案外狭い道を走ることも多いので、その点でもフリード プラスやシエンタFUN BACE は便利です。

驚いた事に、ホンダの公式ページに「ヘラブナ」の事が載っています。仕掛けや釣り方の解説もあります。さすが、アウトドアに力を入れているメーカーさんですね。

ただ、写真のヘラブナが可愛いくないし形が悪い。ヘラブナ釣りガイドから写真あげたいぐらいです。

ホンダのヘラブナ

車中泊にぴったりな「ちょうどいい」フリード プラス
「普段をアゲてくれる」シエンタ FUN BACE
トヨタ ファンカーゴやホンダのモビリオ スパイクなどは、古い時代の車中泊 御用達車として人気でした。とくにモビリオ スパイクは「走る秘密基地」とも呼ばれるほど、車内の広い車でした。その特徴を受け継いだのが、現在のフリード プラスです